「ドネーション」という試み

先日の土曜日は、アルモンデにお客様がありました。

 

先月、雑誌「九州の食卓」主催で行われた「はじめての自然農講座」に、ご参加くださったFさんです。

 

Fさんは、現在の社会システムに疑問を持ち始め、違った生き方を模索中とのことで、私たちの話をお聞きになりたいということでした。

はるばる宮崎は延岡から、ご家族4人でいらっしゃいました。

 

せっかくなので、ランチをということでご予約を頂き、準備させて頂きました。

 

 

今回のランチは、バイキング方式で、こんなメニューでした。

 

・ご飯(無農薬米と自然農の赤米ごはん)

・お味噌汁(自然農の大根、カボチャ、人参、みぶな等を使用)

・おからハンバーグ(国産大豆を使用した自家製おから)

・つくしの佃煮(下の田で採取)

・塩茹で小豆

・サーターアンダバー(プレーンとゴマ入り)

 

 

そして、みなさんが気になる料金ですが・・・
アルモンデは、現在「ドネーション」で代金を頂く試みをしています。

 

 

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「ドネーション」とは、「寄付」「寄贈」を意味する言葉です。

 

ドネーション制とは、物やサービスを受け取った時に、各自の感覚・基準・判断によって、その対価である金額を決めて頂くシステムです。

 

アルモンデにて体験したことや、お料理、お野菜、サービス等につきまして、各自の満足度を料金という形に変換していただきたく思います。

 

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今年3月から始まった「自然農の暮らし塾」においても、お昼に一汁一菜程度をご用意させていただき、ドネーション方式で料金を頂いています。

お弁当持参も可ですし、各自が食べたいだけ頂いて、それに応じた料金を各自で判断してお支払頂くというわけです。

 

 

最初は戸惑われる方も多いと思いますが、「ドネーション制」を試みて思うのは、私たちにとっても、お客様にとっても、お金に支配されない生き方の第一歩でもあると感じています。

 

 

そして、アルモンデは、カフェでお食事を提供するだけの場所ではなく、アルモンデの周りの自然環境を楽しんで頂いたり、自然農園を見学して頂いたり、ときには薪割りや薪ストーブを使う暮らしの体験をして頂いたり、ここで出会った人との交流であったり・・・

 

そういった「空間」や「体験」や「出会い」を提供し、たくさんのことを感じて学んで頂く、「暮らしのテーマパーク」のような場所でありたいな、と思っています。

 

 

「ドネーション」という、新しい試みを通して、私たちもいろんなことを感じ、もう一歩前へという気持ちです。

 

 

今後とも、暮らしの学び場「アルモンデ」を、よろしくお願いいたします。