「自然農の暮らし塾」 獣害対策とお米の苗床作り

4月15日は、「自然農の暮らし塾」の日でした。

 

午前中は、獣害対策の学びです。

 

自然豊かな自然農の田畑には、様々な生き物が生息し、作物や小動物を狙って田畑を荒らす獣がやってきたり、毒をもった生き物も潜んでいます。

 

昨年の夏は、結熊自然農園の田んぼでも、マムシを見かけています。
そろそろ暖かくなり、マムシも活動を始める時期なので、注意が必要です。

 

また、蜂なども草むらの中に巣を作っていることがあるので、草むらに侵入する時は、いきなり手や足を突っ込むと思わぬ被害を被ることがあるので、ゆっくりと音を立てながら、あるいは棒で歩く先を叩きなが行くと良いでしょう。

 

万が一、毒をもったヘビや虫に刺されてしまったときには、毒を吸引する器具(ポイズンリムーバ)で、毒を吸出し速やかに病院へ行くことが大切です。(ポイズンリムーバは、結熊自然農園にも常備しています。)

 

 

 

さて、今回の実習では、猪被害の対策として、ワイヤーメッシュを設置する作業を行いました。

 

まず笹の生い茂る農地の草を刈り、ワイヤーメッシュを設置する場所の状態を明らかにします。
草を刈ると、農地は猪が掘った凸凹の状態なので、鍬を使って平らにしていきます。

 

 

 

ある程度平らになったところで、ワイヤーメッシュを設置していきます。

 

 

 

同時進行で、草刈りの続きも。

 

 

午前中は、棚田への入り口側のところに、ワイヤーメッシュを設置することできました。
水路側は、また次回行いたいと思います。

 

 

 

お昼を挟んで、午後からはお米の苗床作りの実習を行いました。

 

今回は、陸稲のもち米の苗床を作ります。
陸稲であれば、畑でも育てることができるので、みんなで整備した棚田に畝を立て、そこでお米を育てることも可能なので、陸稲を選びました。

 

 

まず、お米の種籾を用意しておきます。

 

種籾の量は、1反(約1000屐砲砲弔6合〜7合です。
苗床の面積は、1反につき25屐

 

事前に、用意した種籾はバケツに張った水に入れ、浮いてきたものを取り除き、沈んだものをザルにあけ乾かしておきます。

 

 

そして、苗床を作る場所の草を刈ります。

 

 

 

それから、種を降ろす場所の4隅に棒を立てて目安とし、鍬で表土を3センチ程、剥がしていきます。
これは、表面の草の種を取り除く作業です。

 

 

 

表土を剥がしたところ。

 

 

 

それから、鍬で少し耕起します。

 

 

 

土が団子になっていたり、宿根草の根っこがあるので、鋸鎌の背で土を砕きながら大きな根っこは取り除きます。

 

 

 

この後、鍬の裏側を使って表面を叩いて鎮圧するのですが、土がかなり湿っているようでした。
土が湿っていると、この作業の時に鍬の裏に土がくっついてきてしまうので、先にモグラ除けの溝を掘り、覆土用の土を用意することにしました。

 

モグラ除けの溝を掘りっているところです。
掘り上げた土は、後で埋め戻しますので、ブロック状のまま積んでおきます。

 

 

 

掘り上げた土の下のほうから、草の種の入っていない土を採り、覆土用の土とします。
ほぐして、石ころや大きな根っこを取り除いておきます。

 

 

 

そうしているうちに、土の湿り気が少し飛んだので、鍬の裏側を使って苗床の土を押さえていきます。
しっかり押さえておくと、お米の発芽に必要な水分の蒸発を防ぐことができます。

 

 

 

お米の種籾を蒔いていきます。

 

 

 

ばら蒔いた状態では、種の間隔が均等ではないので、2〜3センチ間隔になるように、手で並べ変えていきます。

 

 

 

先ほど用意した土を、手でほぐしながら、種が見えなくなる程度に覆土します。

 

 

 

覆土したら、また鍬の裏側を使って鎮圧。水分の蒸発を防ぐ、大切な作業です。

 

 

 

さらに、細い目の青草を上から被せます。
お米が発芽しやすいように、パラパラとランダムに隙間ができるように被せます。

 

 

 

モグラ除けの溝を苗床の周りに全部に掘りました。

 

 

 

乾燥を防ぐために、苗床の周りにも草を被せておきます。
掘り上げた土の上にも、被せます。

 

 

 

最後に、鳥などに荒らされないように、小枝や糸を使って鳥除けをして完成です。

 

 

 

今回も、みなさん楽しんで作業に参加して下さいました。
参加者同士の交流も深まり、和気あいあいとした雰囲気での共同作業、私もとても楽しいです。

 

来月は、3段目の棚田の草刈りを進め、凸凹を平らにして、畝が立てられる状態にできたら良いなと思っています。

ひとりでは、時間がかかり大変な作業でも、共同作業で進めると早いし、達成感を共有できるのが嬉しいですね。

 

農地が平らに整備されたら、それぞれの区画を決めて、畝を立てていのちの舞台を作り、各々の学びに役立てて頂きたいと思っています。

 

これから、荒れた棚田が美しい自然農の田畑に生まれ変わっていくと思うと、とても楽しみです。

 

 

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